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参拝のポイント



ご利益がアップする参拝のポイントとは? 

神社の場合、お寺の場合

普段は観光でしかお寺や神社に行かなくても、初詣の日だけは敬虔な気持ちで神仏に祈りを捧げるというひとは少なくないだろう。

神仏のご利益にあずかるために、参拝のマナーとしきたりの意味を案内したい。(雑誌『一個人』2018年1月号より構成)。

Q.ご利益がアップする参拝のポイントは?

[神社の場合]A.しきたりの意味を理解して参拝しましょう。

神社の参拝の作法というと「二拝二拍手一拝(二礼二拍手一礼)」がよく知られている。

しかし、この方式が全国で定着したのは明治時代以降のこと。

現在でも出雲大社や宇佐神宮のように、「二拝四拍手一拝」を正式としている神社もある。

それぞれの神社の参拝作法に合わせるようにしよう。

ただ大事なのは形式に合わせて事を済ますことではない。

しきたりの意味を理解したうえで、謙虚かつ正直な心で祈願することが神様のご利益にあずかる近道だ。

[参道]

参道の真ん中は「正中(せいちゅう)」といい、神様が通る道。

左右どちらかに寄って歩くのが基本だ。

鳥居はそこから先が神域であることを示す結界なので、ここで帽子を取って、くぐる前に軽く一礼(小揖(しょうゆう))を。

鳥居がいくつかある場合、両脇に狛犬が祀られている場合もそのたびに一礼する。

帰りは境内の最初の鳥居でやや深く礼をするだけでよい。

[ 手水舎(てみずや)]

伊弉諾尊(いざなぎのみこと)が行ったという禊を模したもの。神前に行く前に、心身を清める意味がある。

柄杓を右手に持って水をすくい、左手、右手の順に清める。再度柄杓を右手に持ち、左手で水を受け、その水で口をすすぐ。最後に柄杓を垂直に立てて、流れ落ちる水で柄を洗い、元の位置に戻す。口をすすぐときは、柄杓に直接口をつけず、水は飲まずにそっと吐き出す。

[拝殿]

拝殿はお参りをするための建物で、その奥にご神体が祀られた本殿がある。一般人は本殿には立ち入ることができないが、ご祈祷など特別参拝をお願いした場合は、拝殿内に上がることもできる(昇殿参拝)。拝殿と本殿がつながっている神社や、本殿しかない神社もある。またご神体が山などの自然物である場合は、本殿がなく、拝殿のみという場合もある。

[拝礼の手順]

・小揖(しょうゆう)&賽銭 

 拝殿の前に来たら上体を30度程度前に倒す軽い会釈(=小揖)をし、賽銭を入れる。神様への感謝の意を表す捧げものなので、金額はできる範囲でするのがよい。

・鈴を鳴らす

 賽銭のあと、3回程度鳴らす。神様は振動に反応するとされ、鈴を鳴らすことは神様に活力を与えるという意味がある。また鈴の音には邪気を祓う効果があるとされる。

・二拝二拍手一拝

〈拍手〉右手を関節半分くらい下にずらして柏手を打ち、それから指先を合わせる。最後に指先をそろえたとき神様と交流するとされ、お願いをするならこの瞬間。

〈拝〉上体を深く倒してお辞儀する。背中をなるべく平らにするように心がける。最後の一拝で神様に祈りを捧げる。

なお境内を出る際にも、振り返って小揖するとよい。

 Q.ご利益がアップする参拝のポイントは?

[お寺の場合]A.ご本尊の名前を唱えれば願いが届きやすくなるかもしれません。

寺での参拝作法は、神社とは異なる部分もあるが、参道を歩く時に真ん中(正中)を避ける点は同じ。

門は仏の世界と俗界の結界なので、くぐる前には軽く一礼する。

門の名前は、山門、三門、南大門など、時代や宗派によってさまざま。

左右一対の金剛力士像がある仁王門もある。

金剛力士は狛犬と同じように、一体が口をあけた阿形(あぎょう)、もう一体が口を閉じた吽形(うんぎょう)で、宇宙の始まりと終わりを表している。 

境内にある建物の呼び方や配置も時代や宗派で異なる。

金堂や仏殿、本堂などと呼ばれる建物の中に本尊となる仏像が祀られている。建物の前でお参りする場合は、お賽銭をし、あれば鰐口を三回鳴らし、合掌する。

寺でも現世利益を祈ってもよいので、ご本尊がどんな仏様でどのようなご利益があるかを前もって調べておこう。

ここで般若心経などのお経を唱えたい人もいるだろうが、初詣で混雑している場合は、ご本尊の名前の前に「南無(なむ)」という言葉をつけて唱えるのもよい。

南無とは、「帰依します」という意味で、これを唱えることにより、願いごとがいっそう仏様に届きやすくなる。

本尊が阿弥陀如来なら、「南無阿弥陀仏」、釈迦如来なら「南無釈迦牟尼仏(しゃかむにぶつ)」。

真言宗の寺ならば、「南無大師遍照金剛(だいしへんじょうこんごう)」でもよい。大師とは弘法大師空海のこと、遍照金剛は、空海が中国で密教の師から授けられた名号である。

〈雑誌『一個人』2018年1月号より構成〉




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