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国土地理院改良版


首都直下地震で西麻布・田園調布・銀座・渋谷は即崩壊! 

国土地理院データで判明、“真実の災害リスク”が超ヤバい

3月29日、国土地理院は日本各地の地形について学べるWeb地図の改良版を公開した。無料で利用できるこの「地形分類図」では、指定した地域における地震・洪水をはじめとする災害の危険度を調べることができる。大地震の発生時、あなたが住む土地の地盤の強弱が生死を分けることは、いくら強調してもし過ぎることはない。しかも、地価が高いところほど地震の揺れに強いとも限らない。そこで今回は、この地形分類図で様々な土地の災害危険度を見ていくことにしよう。

過去に海や川だった土地は超ヤバい

1995年の阪神・淡路大震災では、家屋倒壊などによる死者の約8割が「旧河道(きゅうかどう)」、つまり昔は川だった地盤に住んでいたことが判明している。また、昨年4月の熊本地震でも、家屋倒壊による被害や死亡の多くは震源となった益城村の秋津川周辺に分布が集中していた。このように、かつて海や川だった土地は地盤が軟弱であり、そのことが地名からもある程度は類推できる例が多いのだ。しかしそれでも、ある特定の土地における地盤の強弱や災害危険度を総合的に判断するには、やはり公的機関による正式な調査に基づくデータが信頼できるだろう。

今回公開された国土地理院のWeb地図では、従来の「地形分類図」の改良版として、「地形分類(自然地形)」と「地形分類(人工地形)」を調べることができる。

依然として日本全土のデータがサポートされているわけではないが、従来の地形データに今回、新たに追加された範囲がある。この地形分類図を参照することによって、地震だけではなく、高潮・河川氾濫・崖崩れ・土石流といった自然災害の危険度も知ることができる仕組みとなっている。

筆者が暮らす小平市の地形は?/地形分類(自然地形)

・ オレンジ色=「台地・段丘」

さっそく筆者は、自分が住む東京都小平市花小金井6丁目の周辺を閲覧してみた。まずは「地形分類(自然地形)」を調べてみる。住所を入力して検索すると、該当地域の地図が表示される。どうやらこの付近は、オレンジ色と黄緑色に塗られた地域が入り組んでいるようだ。そこで、筆者宅があるオレンジ色の部分をクリックすると、「台地・段丘」と題した吹き出しが表示された。「土地の成り立ち」の小見出し部分には「周囲より階段状に高くなった平坦な土地。周囲が浸食により削られて取り残されてできる」とある。また「この地形の自然災害リスク」には「河川氾濫のリスクはほとんどないが、河川との高さが小さい場合には注意。縁辺部の斜面近くでは崖崩れに注意。地盤は良く、地震の揺れや液状化のリスクは小さい」とあった。

これを見ると、地震の揺れによる直接の被害はひとまず安心できそうなものだ。しかし、筆者宅は古い木造の2階建てなので、多摩地区付近を震源とする大規模な首都直下地震が起きた場合は、そうも言っていられなくなるかもしれない。

黄緑色=「凹地・浅い谷」

なお、自宅のすぐ近くにある黄緑色の地帯をクリックすると、「凹地・浅い谷」とあり、「この地形の自然災害リスク」としては、「大雨で水が溜まりやすくなり浸水の恐れがあり、地盤は周囲の台地・段丘に比べるとわずかに劣る」との記載が。このように、同じ地域でも周囲より多少でも低地となる場合には、やはり大雨による浸水などのリスクが高くなってしまうのだ。

小平市の災害リスクはどれくらい?/地形分類(人工地形)

次に、「地形分類(人工地形)」のWeb地図にアクセスしてみる。これは文字通り、人間の手によって地形が変形されるなどした場所を示すものだ。「地形分類(自然地形)」と同様に住所検索して表示された筆者が暮らす一帯には、色付けがされていない。つまり、人工地形ではないということだろう。自宅から東に数百メートルほどの地域はピンク色に塗られており、そこをクリックすると「盛土地・埋立地」と題した吹き出しが表示された。この土地の成り立ちとしては、「周囲の地表より高く盛土されたり、海や谷を埋め立てられた土地」とある。そして、自然災害のリスクとしては浸水のほか、山地・台地では降雨・地震による地盤崩壊の可能性もあるという。特に低地では、液状化に注意とある。

・ ピンク色=「切土地」

また、自宅から北西へ数百メートルほどの位置にはピンク色に塗られた一帯があり、クリックすると「切土地」とある。ここは山地や台地の縁など、斜面を切り取って造成された土地で、自然災害リスクとしては、大雨や地震時に崩壊する恐れがあるという。

日本では、住宅難などにより、本来は人が住むのに適していない土地に切土や盛土を施すことで宅地造成された地域も多く、そのような場所では自然災害のリスクが高くなってしまうということだ。

こうして見ると、筆者の住む土地は、多少のリスクはあっても、都心の建物が密集した低地などに比べると、かなり恵まれていると言えるのではないだろうか。そこで、次は都会の高級住宅地における災害リスクはどうかという疑問を抱き、調べてみることにした。

西麻布は超ヤバい!?

では、東京の高級住宅地を詳しく見てみよう。最初は「港区西麻布4丁目」を「自然地形」マップで検索してみた。明治・大正時代から山の手の高級住宅街として知られる土地だ。表示されたマップでは、「台地・段丘」を示すオレンジ色が目立つが、これについては前述したので省略する。しかし、川辺や道路沿いに目を移すと黄緑色に塗られた部分が見られ、そこをクリックすると「氾濫平野」とある。土地の成り立ちは、「起伏が小さく、低くて平坦な土地。洪水で運ばれた砂や泥などが河川周辺に堆積したり、過去の海底が干上がったりしてできる」とのことだ。

次に、西麻布4丁目の「人工地形」マップを見てみると、その地域の大半に色がついていることに驚かされる。同じ東京都とはいえ、筆者が住む小平市と比べると、それだけ人の手が加えられた土地が多いということだ。ピンク色で示された土地は、前述した「盛土地・埋立地」で、水色部分も同様に「切土地」となっている。

こうして見ると、たとえ都内有数の高級住宅地であっても、地形という観点からは災害リスクが高い「氾濫平野」であったり、地盤崩壊のリスクがある「盛土地・埋立地」や「切土地」といった問題の多い土地であることがわかる。特に「氾濫平野」は、前述のように河川の氾濫や地震時の液状化現象が懸念される場所なのだ。

田園調布、銀座、渋谷も壊滅する!?

次に、昔から有名人が多く暮らす“高級住宅街の代名詞”である大田区田園調布はどうだろうか。地図が表示され、まずパッと見で気がつくのは、多摩川が近いために地盤が弱いということだ。その半分ほどは災害リスクが低い「台地・段丘」ではあるものの、「山地」を示す薄いピンク色の部分も目立ち、土地の成り立ちは「尾根や谷からなる土地や、比較的斜面の急な土地。山がちな古い段丘崖の斜面や火山地を含む」とある。自然災害リスクとしては「大雨や地震により、崖崩れや土石流、地すべりなどの土砂災害のリスクがある」とのこと。その他に、川からごく近い場所や低地は、前述した黄緑色の「氾濫平野」にもなっている。

どうやら、都心の一等地である田園調布も、災害リスクという点では決して安全とは言い切れないようだ。このように、たとえ都会の高級な土地であっても、実は災害が発生すると大いなる被害に見舞われるという場所は多いのだ。

ほかにも中央区銀座は、江戸時代からの埋立地であり、その大半は「砂州・砂丘」とあり、「強い地震で液状化現象しやすい」という。

また渋谷区渋谷を見ると、特に渋谷駅周辺は「氾濫平野」であり、河川の氾濫や液状化のリスクが高い。渋谷はその地名からもわかるように谷地であり、もともと災害リスクが高い土地なのだ。このように人気が高い街は、たまに買い物などに訪れるには良いだろうが、災害リスクを最優先で考えた場合、勤務地や居住地としては適さないと指摘せざるを得ない。

今回は東京に絞って見てきたが、一般の住宅地であろうと、人気のある商業地や高級住宅地であろうと、もはや安全とは言い切れないという実態がわかっただろう。これからの住居地選びでは、地域のブランド性や交通の利便性などより、何よりもまず「できるだけ災害リスクが低い土地」という条件を重視すべきではないか。首都直下地震がいつ起きてもおかしくないとされる現在、あなたの家族や大切な人の命を守るためにも、自分が住んでいる(住もうとしている)土地の災害リスクをよく確かめておくことを強くお勧めする。




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